内視鏡検査
内視鏡検査について
内視鏡検査はどこの病院でだれが行っても同じというわけではありません。
有名な大きな病院でも研修の先生が担当することもあり、また専門医資格を所持する医師においても技術に大きな差があり質の高い検査が受けられるという保証はありません。
当院の担当医は現在もESD(内視鏡的粘膜下剥離術)や ERCP(内視鏡的胆管膵管検査)といった難易度の高い検査治療にも携わっており、クリニックでも質の高い内視鏡検査、治療を提供できるよう精進しております。
苦痛の少ない内視鏡検査について
麻酔ご希望の患者様には静脈麻酔(ミダゾラム)を使用し眠ったまま検査することも選択いただけます。
麻酔の患者様は検査後、麻酔が覚めてからご帰宅いただきますが、麻酔の影響が残るため運転などの業務は控えていただいております。(飲酒と同様に対応ください)
また当日は血中酸素濃度を測定するためマニキュア、ジャルネイル等はお控えください。
クリニックの所在から、お車で受診され、ご自分での運転が必要となる患者様には無麻酔での検査施行も可能です。当院の担当医は多くの患者様に無麻酔での検査も行ってきており、無麻酔下でも熟練した内視鏡挿入技術に体位変換や二酸化炭素送気なども利用して最低限の苦痛での検査施行を心がけております。
胃カメラ
月・火・金・土 午前8時30分~9時30分 午後1時~2時に施行しております。
予約制です。午前は外来受診後の患者様のみとなりますが、午後検査は受診歴のある患者様は電話での予約も可能です。麻酔下(鎮静下)検査、経鼻内視鏡検査もお選びいただけます。
鎮静下検査の場合は、検査後リカバリー室で15分~60分程度の経過観察後、麻酔が覚めてからご帰宅いただきます。当日は運転はできません。(飲酒と同様の扱いになります。)ご自身で運転での来院はお控えください。
拡大内視鏡、狭帯域光観察(NBI)、色素内視鏡などを駆使して病変の発見に努めます。
●検査手順
【検査前日】
前日の夕食は 午前検査の患者様は18時 午後検査の患者様は21時までに済ませてください。
飲水(お茶・水)、お薬の内服はしていただいて問題ありませんが、乳製品や粒のある飲み物はお控えください。
【検査当日】
起床時から食事は控えてください。
検査2時間前まで飲水(お茶・水)は可能ですが、乳製品や粒のある飲み物はお控えください。
お薬の内服は検査2時間前までに済ませてください。(インスリン注射・糖尿病薬・血をサラサラにする薬などは中止することもありますので、医師の指示に従ってください)
身体を締め付けるような服装は避けて来院ください。
外来からの予約の患者様は検査5分前までに、初診、電話、ネット予約の患者様は30分前には来院してください。
【検査後】
検査後は喉の麻酔が切れるまで(1時間程度)飲水 食事は控えてください。
飲水・経口摂取を開始する場合はむせがない事を確認しながらゆっくり開始してください。
また組織採取を行った患者様は3日間は飲酒や刺激物摂取は控えてください。
組織採取は結果が出るまでに10日程度かかります。
鎮静下検査の場合は、15分~60分程度リカバリー室で経過観察後、麻酔が覚めてからご帰宅いただきます。当日は運転はできません。(飲酒と同様の扱いになります。)ご自分の運転での来院はお控ください。
大腸カメラ
月・火・金・土 午後1時~4時に施行しております。
予約制です。検査前に前処置(下剤の処方・内服)が必要となるため、事前に受診、診察が必要となります。患者様の状態に合わせて下剤を処方致します。
ポリープが発見された場合、切除をご希望される患者様には事前に承諾書をいただきます。
鎮静下での検査もお選びいただけます。鎮静剤を使用した場合は、検査後リカバリー室で15分~60分程度の経過観察後、麻酔が覚めてからご帰宅いただきます。当日は運転などはできません。(飲酒と同様の扱いになります。)ご自身の運転来院はお控えください。拡大内視鏡、狭帯域光観察(NBI)色素内視鏡などを駆使して病変の発見に努めます。
●検査手順
【検査前日】
前日の夕食は 19時までに済ませてください。(前日、検査食を召し上がっていただく事もあります。)寝る前に下剤を服用していただきます。
【検査当日】
起床時から食事はできません。 検査4時間前から下剤(腸管洗浄剤)を服用いただきます。
飲水(水・お茶)は適宜行ってください。乳製品や粒のある飲み物はやめてください。
お薬は通常通り内服してください。(ただし糖尿病薬やインスリン注射などは中止いただく事もありますので医師に御確認ください。)
検査時間は15分~60分程度(腸の状態、ポリープの数などによって個人差があります。)
【検査後】
検査後、お腹の張りや痛みなどなければお食事していただいて問題ありません。
鎮静下の検査の場合は、検査後15分~60分程度リカバリー室で経過観察後に麻酔が覚めてからご帰宅いただきます。
当日は運転できません。ご自身での運転来院はお控えください。(飲酒と同様の扱いになります)
組織検査を行った場合、少量ですが出血することがあります。3日間はアルコールや刺激物を控えてください。
組織検査の結果が出るには10日間ほどかかります。
大腸ポリープ切除について
悪性(癌)または 将来癌化する可能性のあるポリープを切除します。
ポリープ切除には治癒切除という目的のほか、ポリープ全体の組織を調べるという目的もあり、ポリープ全体を病理検査することで癌の存在やその程度を正確に判断し、その結果によってこれからの治療方針(経過観察期間、追加切除など)を決定致します。
大腸のポリープはすべて切除が必要というわけではなく、切除不要なものもあります。当院では拡大内視鏡 狭帯域光観察(NBI)などを駆使し切除の必要性を判断してから切除を行います。お尻から内視鏡を挿入し、ポリープにワイヤーをかけて切除します。茎のないポリープは粘膜下に生理食塩水を注入して病変を持ち上げて切除を行います。切除したポリープは回収し病理検査に提出します。結果が出るまで10日間ほどかかります。
主な合併症には出血と穿孔(腸に穴が開くこと)があります。穿孔は非常に稀な合併症ですが、出血のリスクは数%程度あります。また前処置の薬剤などでアレルギーなどの副反応を起こすことが稀にあります。
合併症が起きた時は、適切な処置を行いますが、入院等の対応が必要と判断された場合は、他の医療機関に依頼することとなります。その際の診療も通常の保険診療で行われます。
【ポリープ切除後の注意事項】
治療後1~2週間までは合併症の危険があり、血圧が上がるようなこと(長時間の入浴、激しい運動など)、腹圧がかかるようなこと(排便時のいきみなど)は避け、アルコールの摂取を避けていただきます。
合併症発生時は救急対応可能な医療機関(緊急内視鏡 手術可能な施設)への受診が必要となります。 2週間は海外旅行や僻地への移動は控えてください。
切除後の出血の中には緊急で内視鏡的に止血処置が必要となるケースもあります。夜間、休日は当院では止血対応ができないため、大きな病院に対応を御願いすることになります。病変、患者様のご年齢、基礎疾患によっては、外来切除可能なポリープでもあらかじめ入院設備のある救急対応可能な施設に治療を依頼する事もあります。